フェアレディZとの思い出

先日、旧車の集まりに行って
へとへとになった帰り道、すごく奇麗な虹が出ていて
それに元気をもらって、なんとか家に帰ることができた
という体験をしましたが、その時思い出した話をひとつ。

友達のMさん(同い年、男性)は
はじめて会った時、現行フェアレディZ
しかもロードスターに乗って現れました。
こんな高級オープンカーに、同級生が乗っている!と
びっくりしましたが、Mさんはとても気さくないい人で
いまでは、私たちのリーダー的存在になっています。

当時、知人が乗っている高級車や珍しい車の隣に立って
あたかも自分の車であるような写真を撮る
「なんちゃってオーナーごっこ」が流行っていたのですが
MさんのZも、皆はしゃいで写真を撮らせてもらってました。

月日は流れ、MさんがZを手放す事になりました。
みんな車が大好きだから、辛い気持ちになりましたね...
最後にブルーラインをドライブして、
一本松ドライブイン(?)で
朝日と一緒に、最後の記念写真を撮るとSNSに書いてました。
(今は早朝の一本松には入れないようです)

実質、Zとのお別れ会になるので
これは行かなければいけない、と思い
真っ暗な早朝、お別れの花束をもって一本松へ向かいました。
凍えるような冬空の下、すでに何人もの車友達が集まっていました。
中には、出勤前にちょっとだけ顔を出してくれた人も。

皆で記念写真をとったり、おしゃべりしたりした後
朝ご飯を食べに、ファミレスまでプチツーリングすることに。

皆で並んで走って、MさんのZともお別れかあ... と寂しく思っていたら
突然、目の前にたくさんの気球が!
色とりどりの気球が、澄んだ青空の中を無数に飛んでいました。
ちょうど牛窓バルーンフェスタが開催されていたそうで
ものすごくきれいで壮大で、みんなびっくりしていました。

前述した、虹をみて元気をもらった時と
同じような気分になったんです。
大事な車を手放すのがどんなに辛い事か、みんな分かっていたので
ちょっと寂しい雰囲気でしたが、
気球と青空の美しさと壮大さに、ちょっと元気がもらえた気がしました。

この話には、後日談があります。
その日の夜、SNSを開くと、友達のフロフィール写真がなんだかおかしい。
Mさんと仲のいい友達がみんな、同じような写真になっています。
よく見ると、みんなMさんのZの横に立って、あたかもZのオーナーのような顔をしている
あの写真になっていたのです。これには、ものすごく感動しました。
(私は、そのごっこ遊びをしていなかったので、合成写真を作成して
 同じようにプロフィール写真にしました)

みんな、今でもとっても仲がいいですが
車友達の絆をみたような、とても素敵な思い出です。おわり